5月 042012
 

1200年前の仏画と言われてもピンとこない。
そんな事前知識なしで向かった東京国立博物館。
特別展「ボストン美術館 日本美術の至高」

曽我蕭白(そが しょうはく)の雲龍図は迫力あった!

襖に貼られ、修復作業を終えてから初お披露目らしい。大きかった。
残念ながら胴体部分の四面が消失しているらしく、頭と尻尾の四面が二つ。
全体を見渡すために4~5m離れてみる。
間近に寄ってじっと見つめる。
美術価値や知識がなくとも、筆使いが繊細かつ迫力は感じられる。

他に印象に残ったのは、長谷川 等伯(はせがわ とうはく)の龍虎図屏風(りゅうこずびょうぶ)。
対峙する龍(雨)と虎(風)。かっこいい。
伝狩野雅楽助(かのう うたのすけ)の松に麝香猫図屏風(まつにじゃこうねこずびょうぶ)。
ジャコウネコの顔が人間みたいだ。

写真や絵画もそうだけれど、図録やディスプレイ上で得る印象とは全然違う。
筆一本一本の痕跡が感じられるのは、やっぱり実物を己の目で見ないと感じられない。。
数百年前の人間がどういう思いでこの線を描いたのか、と想像してみる。ちょっと身震い。

雲龍図の扇子と手ぬぐいを買って帰宅す。

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