ん?なんだおまえ?
という顔してる。
毛繕い中、すまぬ。
5月らしい日差し。
清々しい風。
誰にも邪魔されず、お昼寝中。
止まない雨はないと言うが
止む気配がない
傍から見ている分には心地良い雨音も
自らに振りかかる雨粒は恨めしい
降らない雨はない
と思えば止むだろか
こっそり昼寝中。
花壇にネコが生えてた。
のではなくて、気持よさそうに昼寝してた。
起こしちゃったみたい。
茶色く疎らに散らばったモノ。
車道の脇に吹き溜まっている。
桜の花びら。
ひらひらと散る姿は優美だけれど、地面に着地したあとはどうにもならない。
徐々に茶色に変色し、縮んで、もう花びらと呼べないモノ同士がゴミのように寄せ集まる。
土に還ることもできず、行き場を失った成れの果て。
春の痕跡。
別段買う気はなかったが、手書きポップの内容にそそのかされ、平積みの中からレジへ。
ポップの内容はすでにおぼえてはいないが。
阪急電車。
若い男女の淡い恋と、大人女性の生き様がメイン。
まったく関係のない人たちが、少しづつ関わり合って織り成すお話。
印象に残っているのは、翔子と時江のあたり。
翔子の討ち入り話。年を重ねた時江ならではのアドバイス。
友達に仲間はずれにされている小学生女の子。勇気を与える翔子。
時江に喧嘩を売ったオバチャン連中。時江に加勢したとユキと征志。
などなど。
ーーしかし、それでも景色が流れだして「街」が「町」に変わっていく中で記憶から薄れた。
いやなことも車窓を眺めていくうちに薄れていく、か。わかる気がする。
印象に残っている一行。
映画ではどのように描かれているのか。
毎日電車に乗っていても、出会った人とは二度と会うこともないないだろうし。
会ったとしても、まず記憶には残っていない。
乗客数が多ければなおさら。
それでも、少しだけの勇気と行動力があれば、人と人はつながっていくのだなあ。
左目が潰れ、口元は荒れ、低い鳴き声。
しかし右目の眼力は死んではいない。
野良猫界のさすらい野郎。
なんとなくかっこいい。
というのは、勝手な解釈。
こいつも必死に生きているのだ。
無線LANルーターのファームウェアを更新したら繋がらなくなった。
DHCPでWAN側からIPアドレスが取得できない。
光ケーブルモデムには異常がない。
あれこれ試し、ようやく解決。
固定IPに一度設定保存してから、DHCPに戻す。
んん、こんなイレギュラーな手順を踏まないといけないなんて、不具合があるのと同じ。
安堵したのも束の間、内蔵HDD5台中2台が認識してない。
同時になぜ?
寄りによって写真データとそのバックアップ。
頭が真っ白。
あれこれやって原因判明。SATA増設カードの不良。
HDDは生きていた。二度目の安堵。
夜が明けてしまっていた。