5月 012011
 

茶色く疎らに散らばったモノ。
車道の脇に吹き溜まっている。

桜の花びら。

ひらひらと散る姿は優美だけれど、地面に着地したあとはどうにもならない。
徐々に茶色に変色し、縮んで、もう花びらと呼べないモノ同士がゴミのように寄せ集まる。
土に還ることもできず、行き場を失った成れの果て。

春の痕跡。