4月 272011
 

別段買う気はなかったが、手書きポップの内容にそそのかされ、平積みの中からレジへ。
ポップの内容はすでにおぼえてはいないが。

阪急電車。

若い男女の淡い恋と、大人女性の生き様がメイン。
まったく関係のない人たちが、少しづつ関わり合って織り成すお話。

印象に残っているのは、翔子と時江のあたり。

翔子の討ち入り話。年を重ねた時江ならではのアドバイス。
友達に仲間はずれにされている小学生女の子。勇気を与える翔子。
時江に喧嘩を売ったオバチャン連中。時江に加勢したとユキと征志。
などなど。

ーーしかし、それでも景色が流れだして「街」が「町」に変わっていく中で記憶から薄れた。

いやなことも車窓を眺めていくうちに薄れていく、か。わかる気がする。
印象に残っている一行。
映画ではどのように描かれているのか。

毎日電車に乗っていても、出会った人とは二度と会うこともないないだろうし。
会ったとしても、まず記憶には残っていない。
乗客数が多ければなおさら。

それでも、少しだけの勇気と行動力があれば、人と人はつながっていくのだなあ。